売りたいものに上手に誘導~美容室で見る実例~

とある美容室で来店するとプレゼントがもらえるキャンペーンを行いました。
この美容室は新宿店と渋谷店があり、店舗によって異なるプレゼントを用意しています。

■ 新宿店
(1)次回から使える1000円分の割引券
(2)市販されていないプロ仕様のシャンプー
(3)(2)と同じ成分だが香りが異なるシャンプー

■ 渋谷店
(1)次回から使える1000円分の割引券
(2)市販されていないプロ仕様のシャンプー
(3)市販のシャンプー

新宿店の場合は、
(1)を選んだお客さんは30%、
(2)と(3)を選んだお客さんはそれぞれ約35%
であったのに対し、

渋谷店の場合は、
(1)を選んだのはわずか10%で
残りの90%は(2)を選びました。

新宿店の場合(2)(3)の間に明確な違いがなくシャンプーの持つ限定感や特別感が薄れてしまったと考えられます。

一方渋谷店の場合、市販のシャンプーを選択肢に加えることで「店舗でしか買えない」という特別感を際立たせることによってお客さんが(2)に上手く誘導されたと考えられます。

もしあなたがサービスや商品を提供している場合、全てをオススメするのではなく、あえて比較となる価値の低いものを並べることで
本来自分が提供したいものをユーザーに誘導するという手法もあります。

あなたは何を売りたい?

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